生殖の基礎のよくある質問

  • 10 代で不正出血がありました。どう考えればよいですか?

    月経が始まってしばらくは、排卵を起こすしくみがまだ整っていないので、排卵のない周期が起こりやすく、そのために出血しやすい時期です。日本産婦人科医会は、思春期の不正出血の多くは、排卵のない周期による出血だとしています。ただ、だらだらと続く出血が 7 日を超えるときは、受診を考えます。性交の経験があるときは、10 代でも妊娠に関係する出血のことがあるので、まず妊娠の可能性を確かめておくと安心です。1 時間ごとにナプキンを替えるほどの出血が続くときや、ふらつくときは、すぐに受診してください。

    くわしい記事: 不正出血があったときは、どうしたらよいですか?

  • 基礎体温で、排卵日はわかりますか?

    基礎体温は、排卵のあとにふつう 0.3℃ 以上高くなります。上がるのは排卵が終わってからなので、その月の排卵日を前もって知るより、排卵があったかを後から確かめるのに向いています。排卵があっても、体温の上がり方がはっきりしない人もいます。つけるのが負担なら、無理に続けなくてもよいです。

    くわしい記事: 月経周期のなかで、妊娠しやすい時期はどうすればわかりますか?、基礎体温は、つけたほうがよいのでしょうか?

  • 月経周期は、何日なら正常ですか?

    日本産婦人科医会は、月経周期が 25〜38 日で、周期ごとの変動が 6 日以内なら正常としています。28 日ぴったりでなくてもかまいません。米国生殖医学会も、周期の長さに多少のずれがあるのはまったくふつうのことだとしています。周期が大きく外れる、何か月も月経が来ないといったときは、産婦人科に相談してください。

    くわしい記事: 月経周期のなかで、妊娠しやすい時期はどうすればわかりますか?

  • 周期が規則的なら、排卵日は毎月同じですか?

    周期が規則的でも、排卵の日は月によってずれます。尿のホルモンで排卵を確かめた研究では、妊娠しやすい時期が周期の 10〜17 日目にすべて入っていた女性は、およそ 3 割でした。排卵した後の黄体期がおよそ14日間で一定であることから、「周期の日数から 14 を引いた日が排卵日」という数え方は便利なめやすですが、排卵から次の月経までの日数にも人による差があります。

    くわしい記事: 月経周期のなかで、妊娠しやすい時期はどうすればわかりますか?

  • 性交の体位によって、妊娠しやすさは変わりますか?

    体位によって妊娠のしやすさが変わるという根拠はありません。精子は射精のあと、数秒で子宮の入り口に届くことがわかっていて、体位による違いは見られていません。気になる体位を無理に選ぶより、二人にとって負担の少ない形で過ごすほうがよいと思います。

    くわしい記事: 妊娠はどのように成立するのでしょうか?

  • 生理管理アプリの排卵日は、あてになりますか?

    周期の長さだけで排卵日を予測するアプリでは、当たるのは多くても 2 割ほどと報告されています。排卵の日は、周期が規則的な人でも月によってずれるためです。アプリは、自分の周期の傾向を知る道具として使うのがよいと思います。妊娠を望んでいるなら、排卵検査薬やおりものの変化を組み合わせると、手がかりが増えます。

    くわしい記事: 月経周期のなかで、妊娠しやすい時期はどうすればわかりますか?

  • 男性の年齢も、妊娠に関係しますか?

    関係します。精液の量は平均 35.5 歳ごろから目立って減り、精子の動きが下がることや、精子の DNA の傷が増えることが報告されています。ただ、男性の妊娠させる力は 50 歳ごろまでは大きくは変わらないようだとされていて、年齢の影響は女性のほうがずっと大きいです。父親が 40 歳を過ぎると、流産がやや増えるという報告もあります。

    くわしい記事: 年齢とともに、妊娠のしやすさはどう変わるのでしょうか?

  • 着床は、排卵から何日後に起こりますか?

    受精卵は分裂をくり返しながら卵管を通って子宮へ向かい、排卵からおよそ 6 日で子宮の中に届きます。そして 7 日目前後に子宮の内膜にもぐり込みます。これが着床で、ここから妊娠が始まります。日数はめやすで、人や周期によってずれがあります。

    くわしい記事: 妊娠はどのように成立するのでしょうか?

  • 妊娠しやすいのは、排卵日の何日前ですか?

    妊娠しやすいのは、排卵日と、その前の 5 日ほどを合わせた 6 日間です。なかでも、排卵日の 2 日前から前日にかけての性交で、妊娠する割合がもっとも高く、排卵日当日には少し下がり始めたという報告があります。精子は数日生きられますが、卵子が受精できるのは排卵から 24 時間ほどといわれています。ただ、排卵日は月によってずれるので、ぴったりの 1 日を狙わなくてもかまいません。

    くわしい記事: 妊娠はどのように成立するのでしょうか?

  • 妊娠するためには、どうすればよいですか?

    妊娠しやすいのは、排卵日と、その前の 5 日ほどを合わせた 6 日間です。精子は卵管でしばらく生きられるのに対して、卵子が受精できる時間は短いので、排卵の少し前に精子が卵管で待っている状態が、妊娠につながりやすいと考えられています。排卵日を正確に当てるのはむずかしいので、この時期に 1 日おきに性交をもつと、妊娠しやすいとされています。毎日でも妊娠しにくくなることはありません。妊娠を目指したカップルのおよそ 8 割は、半年以内に妊娠したと報告されています。避妊をせずに 1 年たっても妊娠しないとき、女性が 35 歳以上なら半年ほどで、産婦人科に相談してください。

    くわしい記事: 妊娠はどのように成立するのでしょうか?

  • 妊娠のしやすさは、何歳ごろから下がるのですか?

    女性の妊娠のしやすさは、30 歳ごろから少しずつ下がり、35 歳を過ぎると下がり方がはっきりし、40 歳を過ぎると急に下がるとされています。卵子の数が減ることと、染色体の数が合わない卵子が増えることが主な理由です。ただ、これはたくさんの人の平均で、同じ年齢でも人による差はとても大きいです。

    くわしい記事: 年齢とともに、妊娠のしやすさはどう変わるのでしょうか?

  • 妊娠を望むとき、性交は毎日したほうがよいですか?

    毎日でなくてもかまいません。妊娠しやすい期間に、毎日から 2 日に 1 回ほど性交をもつと、妊娠しやすいとされています。毎日でも妊娠しにくくなることはないので、回数を控える必要はありません。ある研究では、この期間に毎日、1 日おき、2 日おきのどれでも妊娠のしやすさは同じくらいで、1 回だけのときがもっとも低くなりました。回数を決めてしまうと負担になりやすいので、二人のペースで続けられる形を話し合っておくとよいかもしれません。

    くわしい記事: 妊娠はどのように成立するのでしょうか?

  • 年齢が上がると、流産は増えますか?

    増えます。妊娠のうち流産になる割合は平均するとおよそ 15% で、年齢とともに増えていきます。大きな研究では、25〜29 歳でもっとも低く 10%、45 歳以上では 53% でした。たまたま起きた流産の 70〜80% は、受精卵の染色体の異常によるものとされています。

    くわしい記事: 年齢とともに、妊娠のしやすさはどう変わるのでしょうか?

  • 排卵のころに出血しました。心配はいりませんか?

    排卵のころに少量の出血が 2〜3 日続くことがあり、排卵期出血(中間期出血)とよばれます。排卵のあと、エストロゲンというホルモンが一時的に下がり、子宮の内膜が少しはがれて出血するもので、治療は要らないことが多いです。ただ、ポリープや感染、子宮頸がん、妊娠に関係する出血などと自分では見分けられません。次のようなときは、婦人科を受診してください。出血をくり返す、1 週間を超えて続く、性交のあとに出血する、強い腹痛があるときです。基礎体温をつけておくと、受診のときの手がかりになります。

    くわしい記事: 排卵のころに出血しました。病気でしょうか?

  • 排卵検査薬は、使ったほうがよいですか?

    使うかどうかは自由ですが、手がかりになります。排卵検査薬が陽性になると、そこから 2 日以内に排卵が起こると考えられています。臨床試験をまとめたレビュー論文では、40 歳未満で妊娠を目指して 1 年未満の人が排卵検査薬でタイミングを合わせると、出産に至る割合がおそらく高くなるとされています。ただ、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の人は、排卵に関係なく陽性になりやすいことがあります。

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  • 排卵日は、どうすれば推定できますか?

    月経周期が規則的な人では、排卵から次の月経までの期間(黄体期)がおよそ 14 日なので、周期の日数から 14 を引いた日が排卵日のめやすになります。28 日周期なら 14 日目ごろです。排卵の日は月によってずれるので、周期の長さだけで予測すると、当たるのは多くても 2 割ほどです。排卵検査薬は、尿の中の LH というホルモンを調べる検査薬で、陽性になると 2 日以内に排卵が起こると考えられています。排卵が近づくと、透明でよくのびるおりものが出てきて、排卵の 2〜3 日前にもっとも多くなります。基礎体温は、体温が上がるのが排卵のあとなので、排卵があったかを後から確かめるのに向いています。医療機関では、超音波で卵胞の大きさを測って、排卵の時期を予測します。

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  • 不正出血があったとき、すぐに受診したほうがよいのはどのようなときですか?

    妊娠の可能性があって、月経のような多めの出血や強い腹痛があるときは、夜間や休日であっても産婦人科に連絡してください。流産や子宮外妊娠のこともあるからです。急に強い腹痛が出たときや肩が痛むとき、ふらつくときは、救急車を呼ぶことも考えてください。妊娠の可能性がなくても、1 時間ごとにナプキンを替えるほどの出血が 2 時間以上続くときや、ふらつく・気が遠くなるときは、すぐに受診してください。量が少なくても、出血をくり返すときや、なかなか止まらないときは、早めに産婦人科を受診してください。性交の経験があるときは、まず妊娠の可能性を考えます。

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  • 不正出血の原因には、どのようなものがありますか?

    月経以外のときの出血を不正出血といいます。原因には、次のようなものがあります。排卵がうまく起こらない周期などのホルモンの乱れ。流産や子宮外妊娠など、妊娠に関係するもの。子宮のポリープや筋腫。クラミジアや淋菌などの性感染症。低用量ピルの飲み始めのころの出血。子宮頸がんや子宮体がん。ホルモンの乱れによる出血(機能性出血)は、不正出血の 3 割ほどとされています。原因を知るには、婦人科での診察が要ります。

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  • 不正出血は、子宮頸がんのサインですか?

    不正出血の原因はさまざまで、がんとは限りません。性交のときの出血も、子宮の入り口のポリープやただれ、感染などでも起こります。ただ、子宮頸がんが進むと、月経以外の出血や性交のときの出血が出てくることがあります。子宮頸がんは初期にはほとんど症状がないので、20 歳からは 2 年に 1 回、子宮頸がん検診を受けることがすすめられています。検診は症状のない人のためのものです。国立がん研究センターは、不正出血があるときは、検診ではなく、健康保険を使ってすぐに医療機関を受診するようにとしています。

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  • 卵子と精子は、どのくらいのあいだ生きていますか?

    排卵された卵子が受精できるのは、およそ 24 時間といわれています。精子は女性の体の中で、ふつう 2〜3 日、長いと 5 日ほど受精できる力を保つとされています。精子のほうが長く待てるので、妊娠しやすいのは排卵日と、その前の数日間になります。

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  • 卵子の質は、年齢でどう変わりますか?

    卵子の「質」とよくいわれるものの中心は、染色体の数です。受精卵が順調に育つには、卵子と精子から 23 本ずつ、合わせて 46 本の染色体がそろう必要があります。年齢が上がると、卵子が染色体を半分に分けるしくみがうまくいかないことが増え、染色体の数が合わない卵子が多くなります。そうした受精卵の多くは、育ちが途中で止まり、着床しなかったり、流産になったりします。体外受精で育った胚盤胞を調べた研究では、染色体の数がそろっている胚の割合は、27〜35 歳ではおよそ 55% で、35 歳を過ぎると急に下がっていました。日本生殖医学会は、卵子の質が下がるのを防ぐ方法は、今のところないとしています。サプリメントなどで年齢による変化を止められる、というはっきりした根拠はありません。

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  • 卵子は、新しくつくられないのですか?

    卵子は、お母さんのおなかの中にいるときにつくられ、そのあと新しくつくられることはありません。生まれたときにはおよそ 200 万個ありますが、思春期にはおよそ 30 万個になり、閉経のころには 1,000 個ほどになるとされています。一生のうちに排卵されるのは、400〜500 個ほどです。

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