月経周期は、卵子が育つ時期、排卵、排卵のあとの時期をくり返しています。ふつうの周期は 25〜38 日で、排卵の日は周期が規則的でも月によってずれます。妊娠しやすい時期を知る手がかりには、排卵検査薬やおりものの変化があります。基礎体温は、排卵があったかを後から確かめるのに向いています。
月経周期のあいだに、体の中では何が起きているのでしょうか?
月経が始まった日を 1 日目として、次の 3 つの時期をくり返します。
- 卵胞期:脳から出るホルモン(FSH)の働きで、卵巣の中の卵胞が育ちます。
- 排卵:エストロゲンが十分に増えると、脳から排卵を促すホルモン(LH)が一気に出ます。これをきっかけに、いちばん育った卵胞から卵子が出ていきます。
- 黄体期:卵子が出たあとの卵胞は黄体に変わり、黄体ホルモン(プロゲステロン)を出します。
ふつうの月経周期は、何日くらいなのでしょうか?
日本産婦人科医会は、月経周期が 25〜38 日で、周期ごとの変動が 6 日以内なら正常としています。「28 日周期」がふつう、ということではありません。
排卵の日は、周期が規則的な人でも、月によってずれます。「周期の日数から 14 を引く」数え方は便利ですが、排卵から次の月経までの日数にも人による差があります。
排卵日がはっきりしないと、もやもやしてしまいますよね。数え方で出した日は、あくまでめやすと考えておくとよいと思います。
妊娠しやすい時期は、どうやって見つければよいのでしょうか?
カレンダーやアプリ:月経の日を記録すると、次の月経や排卵のめやすがわかります。ただ、周期の長さだけで排卵日を予測するアプリでは、当たるのは多くても 2 割ほどと報告されています。
排卵検査薬:尿の中の LH を調べる検査薬で、薬局で買えます。陽性になると、そこから 2 日以内に排卵が起こると考えられています。臨床試験をまとめたレビューでは、排卵検査薬でタイミングを合わせると、出産に至る割合がおそらく高くなるとされています。
おりものの変化:排卵が近づくと、子宮の入り口から透明でよくのびる粘液が出てきます。こうしたおりものが出ている日は、妊娠しやすい時期の手がかりになります。
基礎体温:朝、目が覚めてすぐ、横になったまま測る体温です。体温が上がるのは排卵が終わってからなので、その月の排卵日を前もって知るより、排卵があったかを後から確かめるのに向いています。つけるのが負担なら、無理に続けなくてもよいと思います。
排卵日を気にしすぎないためには、どうすればよいのでしょうか?
排卵日を正確に当てようとするほど、記録や検査が負担になることがあります。「今日が排卵日のはず」と一日に合わせようとすると、二人ともプレッシャーを感じやすくなります。
妊娠しやすい期間は、排卵日とその前の 5 日ほどを合わせた 6 日間あります。この時期に毎日か 1 日おきに性交をもてば、排卵日をぴったり当てなくても、妊娠しやすい期間をおさえられます。
検査薬や記録をどこまで使うかも、二人で話して、続けやすい形を選べるとよいと思います。
受診を考えたほうがよい月経周期は、どのようなものでしょうか?
次のような場合は、排卵がうまく起きていないことがあります。
- 月経周期が 25〜38 日から大きく外れる
- 周期の長さが毎回大きく変わる
- 何か月も月経が来ない
妊娠を考えているなら、期間を待たずに産婦人科に相談してください。月経の間に出血がある、月経痛が強いといった症状があるときも、早めに相談しておくと安心です。