卵子の「質」とよくいわれるものの中心は、染色体の数です。受精卵が順調に育つには、卵子と精子から 23 本ずつ、合わせて 46 本の染色体がそろう必要があります。年齢が上がると、卵子が染色体を半分に分けるしくみがうまくいかないことが増え、染色体の数が合わない卵子が多くなります。そうした受精卵の多くは、育ちが途中で止まり、着床しなかったり、流産になったりします。体外受精で育った胚盤胞を調べた研究では、染色体の数がそろっている胚の割合は、27〜35 歳ではおよそ 55% で、35 歳を過ぎると急に下がっていました。日本生殖医学会は、卵子の質が下がるのを防ぐ方法は、今のところないとしています。サプリメントなどで年齢による変化を止められる、というはっきりした根拠はありません。
出どころ
- 生殖医療 Q&A 2025(Q24 卵子の数と質)(2025、公的資料)
- Effects of maternal age on euploidy rates in a large cohort of embryos analyzed with 24-chromosome single-nucleotide polymorphism-based preimplantation genetic screening(2016、論文)