月経以外のときの出血を不正出血といい、婦人科を受診する理由で多い症状のひとつです。原因はさまざまで、ホルモンの乱れや妊娠に関係するもの、ポリープ、子宮頸がんなどがあります。性交の経験があれば、まず妊娠の可能性を考えます。出血が多いときや強い腹痛があるときはすぐに、くり返すときや続くときも早めに産婦人科を受診してください。

不正出血のもとになる場所と受診のめやす 不正出血のもとになる場所と受診のめやす 出血のもとと、考えられる原因 卵管 子宮外妊娠 子宮の内側 ホルモンの乱れ ポリープ、筋腫 流産、子宮体がん 子宮の入り口 ポリープ、ただれ 感染、子宮頸がん 腟 膀胱や尿道、肛門からの出血のこともあります すぐに受診 早めに受診 妊娠の可能性があって 多めの出血や強い腹痛 妊娠の可能性がなくても 1 時間ごとにナプキンを替える出血が続く ふらつき、気が遠くなる 夜間や休日でも産婦人科・救急へ 出血をくり返す なかなか止まらない 性交のときに出血する 検診ではなく、保険で婦人科を受診 受診の前に 妊娠の可能性を確かめる 最後の月経の日を書きとめる 出血の日・量・色を書きとめる 飲んでいる薬を書きとめる 基礎体温も手がかりに 出血の色や量だけでは、原因を見分けられません 性感染症や、ピルなどの薬でも出血することがあります。原因は婦人科で確かめます
出血が多いときや強い腹痛があるときはすぐに、くり返すときや続くときも早めに産婦人科を受診します。出血の色や量だけでは、原因を見分けられません。 出どころ: 異常子宮出血と不正性器出血(2025)、流産・切迫流産(2025)、Ectopic Pregnancy(FAQ)(2026)、子宮頸がん検診について(がん情報サービス)(2026)、不正出血がありとても不安です。婦人科に行った方がよいでしょうか?(ヘルスケアラボ Q&A)(2026)、子宮頸がん(2025)、Abnormal Uterine Bleeding(FAQ)(2025)、これって、性感染症?(HIV 検査・相談マップ)(2022)、ピルの副作用と副効用を教えてください。(Q&A)(2018) 画像として保存

まず、何を確かめればよいのでしょうか?

予定していない出血があると、どきっとしますよね。下着に少し付くくらいの出血も、不正出血に入ります。

性交の経験があるときは、まず妊娠の可能性を考えます。市販の妊娠検査薬は、月経の予定日を過ぎて 1 週間ほどたってから使います。それより早いと、妊娠していても陰性に出ることがあります。

すぐに受診したほうがよいのは、どのようなときでしょうか?

次のようなときは、産婦人科にご連絡ください。

  • 妊娠の可能性があって、月経のような多めの出血や強い腹痛がある(流産や子宮外妊娠のことがあります)
  • 妊娠の可能性があって、急に強い腹痛やふらつきがある(救急車を呼ぶことも考えます)
  • 妊娠の可能性がなくても、1 時間ごとにナプキンを替えるほどの出血が 2 時間以上続く

出血をくり返すとき、なかなか止まらないとき、性交のときに出血するときも、早めに産婦人科を受診してください。くり返す出血には、病気や初期のがんが隠れていることがあります。妊娠中や出産のあとの出血は、かかっている産婦人科に相談してください。

どのような原因が考えられるのでしょうか?

  • ホルモンの乱れ(不正出血の 3 割ほど)
  • 流産や子宮外妊娠など、妊娠に関係するもの
  • 子宮のポリープや筋腫
  • クラミジアや淋菌などの性感染症
  • 低用量ピルの飲み始め
  • 子宮頸がんや子宮体がん

出血の色や量だけでは、原因を見分けられません。10 代では、排卵のしくみが整う前の出血が多いとされますが、7 日を超えて続くときは受診を考えます。

子宮頸がんと関係があるのでしょうか?

子宮頸がんは、初期にはほとんど症状がなく、進むと出血が出ることがあります。性交のときの出血は、ポリープや子宮頸部のただれ、感染などでも起こるので、がんとは限りません。

症状がなくても、20 歳からは 2 年に 1 回、子宮頸がん検診を受けます。不正出血があるときは、検診ではなく、健康保険を使ってすぐに受診します。

受診のときは、何を伝えるとよいのでしょうか?

婦人科では、妊娠の検査や内診、経腟超音波などで原因を調べます。最後の月経の日、出血した日と量・色、性交のあとの出血か、飲んでいる薬を書きとめておくと伝えやすくなります。1 回でわからないときは、同じ産婦人科で続けて様子をみてもらうと安心です。