人工授精は、洗って集めた動きのよい精子を、排卵のころに細い管で子宮の中に入れる治療です。精子の数や動きが少なめのとき、性交がうまくいかないとき、原因がわからないときなどに考えます。1 回あたりの妊娠の割合は 5〜10%、排卵を助ける薬を使うと 10〜15% ほどで、3〜6 回ほどを区切りに次の治療を考えます。2022 年 4 月から保険の対象です。
人工授精は、洗って集めた動きのよい精子を、排卵のころに細い管で子宮の中に入れる治療です。精子の数や動きが少なめのとき、性交がうまくいかないとき、原因がわからないときなどに考えます。1 回あたりの妊娠の割合は 5〜10%、排卵を助ける薬を使うと 10〜15% ほどで、3〜6 回ほどを区切りに次の治療を考えます。2022 年 4 月から保険の対象です。
人工授精の流れ
人工授精の流れ
排卵の前日から当日に行うのが望ましいとされています
細い管で、精子を子宮の中に入れる
卵管
卵巣
子宮
子宮の入り口
(通り道を通す)
腟
細い管
(カテーテル)
精子
1 精液を採る
2 精液を洗う
3 子宮に入れる
自宅で採って持っていくか、
医療機関によっては院内の個室で採る
死んだ精子や細菌などを取り除き、
動きのよい精子を集める
細い管を子宮の中まで入れ、精子を注入する
受精は体の中で起こる
1 回あたりの妊娠の割合は 5〜10%(排卵を助ける薬を使うと 10〜15%)
4〜6 回ほどで頭打ちになるので、3〜6 回ほどを区切りに次の治療を考えます(年齢などで変わります)
人工授精は、洗って集めた動きのよい精子を、排卵のころに細い管で子宮の中に入れる治療です。3〜6 回ほどを区切りに次の治療を考えます。 出どころ: 生殖医療 Q&A 2025(Q8 一般不妊治療、Q10 人工授精) (2025)、患者さんのための生殖医療ガイドライン (2023) 画像として保存
人工授精とは、どのような治療なのでしょうか?
人工授精は、排卵のころに、精子を子宮の中まで届ける治療です。精液を洗って動きのよい精子を集め、細い管(カテーテル)で子宮の中に入れます。受精は、ふだんの妊娠と同じように体の中で起こります。
次のような場合に考えます。
精子の数が少なめ、または動いている精子が少なめ
性交や射精がうまくいかない
子宮の入り口の粘液と精子の相性がよくない
精子のはたらきをじゃまする抗体(抗精子抗体)がある
検査をしても原因がわからない(原因不明不妊)
両方の卵管がふさがっているときや、精子がとても少ないときは、体外受精から考えます。
当日は、どのように進むのでしょうか?
超音波で卵胞(卵子を包む袋)の大きさを測り、日を決めます。排卵の前日から当日に行うのが望ましいとされています。
精液を採る :自宅で採って持っていくか、医療機関によっては院内の個室で採ります
精液を洗う :死んだ精子や細菌、などを取り除きます
子宮に入れる :細い管を子宮の中まで入れ、集めた精子を注入します
注入のあとに、下腹部の痛みやわずかな出血が起こることがありますが、多くは自然におさまります。感染は、ごくまれとされています。熱が出たり、おなかの痛みが強くなったりしたときは、治療を受けている医療機関に連絡してください。
何回くらいで、妊娠するのでしょうか?
1 回あたりの妊娠の割合は 5〜10%、排卵を助ける薬を使うと 10〜15% とされています。4〜6 回ほどで頭打ちになるので、3〜6 回ほどを区切りに次の治療を考えることが多いです。1 回ごとの数字だけを見ると、少なく感じるかもしれませんね。海外の試験では、薬を使った人工授精を 3 回まで行った人の約 3 割が出産しました。
排卵を助ける薬を一緒に使うと、ふたご以上の妊娠(多胎妊娠)や、卵巣が腫れる卵巣過剰刺激症候群が起こりやすくなります。
費用や保険は、どうなっているのでしょうか?
2022 年 4 月から保険の対象で、2026 年度の診療報酬では 1,820 点(精液を洗う費用を含む)です。3 割負担なら、1 回 5,500 円ほどになります。診察や薬の費用は別にかかります。体外受精や顕微授精には年齢や回数の決まりがありますが、人工授精にはこうした決まりは設けられていません。
次の治療に進むのは、いつでしょうか?
続けても妊娠しないときは、体外受精を考えます。35 歳以上の人や卵巣の働きが下がっている人では、タイミング法と人工授精を合わせて 6 周期ほどにして、早めに体外受精を考えることがすすめられています。40 歳以上では、体外受精がすすめられています。
卵胞
卵巣の中で卵子を包んでいる小さな袋です。月経周期ごとに育ち、いちばん大きく育ったものから卵子が出ていきます。
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顕微授精
体外受精のうち、精子を 1 つ選んで、細い針で卵子の中に入れて受精させる方法です。精子がとても少ない場合や自然に受精しない場合などに行います。
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人工授精
精液を洗って集めた動きのよい精子を、排卵のころに細い管で子宮の中へ入れる治療です。受精は体の中で起こります。
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体外受精
卵巣から卵子をとり出し、体の外で精子と出会わせて受精させる治療です。育った胚を子宮に戻します。
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卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
排卵を助ける薬で卵胞がたくさん育ち、卵巣が腫れたり、おなかに水がたまったり脱水状態なったりする状態です。体外受精のために注射の薬で卵巣にはたらきかけた場合、およそ 5% に起こるとされています。
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排卵
育った卵胞から卵子が卵巣の外へ出ることです。脳から出るホルモン(LH)が急に増えることがきっかけになります。
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タイミング法
超音波で卵胞の大きさを測って排卵の日を予測し、その日に合わせて性交渉をとる治療です。受精は、ふだんと同じように体の中で起こります。
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原因不明不妊
検査をしても、はっきりした原因が見つからない不妊です。原因がないということではなく、今の検査ではわからないことを意味します。
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このサイトの内容は、医師が確かめた一般的な医学情報です。あなたご自身の診断や治療についての助言ではありません。気になる症状や治療のことは、医療機関で相談してください。