20 代で知っておきたいのは、将来の妊娠に関わる体のことです。今からできる準備は、性感染症の予防と検査、強い月経痛などの相談、子宮頸がんの検診、体重やたばこのことです。年齢とともに卵子の質は少しずつ下がり、妊娠しにくくなったり流産が増えたりします。今の医療でも、下がった質を元に戻す方法はありません。急いで何かを決める必要はありませんが、将来の家族のことを考えるきっかけになればうれしいです。

20 代で知っておきたい 5 つのこと 20 代のうちに知っておきたい 5 つのこと ① 性感染症の予防と検査 ② 月経の悩みは相談を ③ 子宮頸がんの検診 ④ 体重とたばこ ⑤ 卵子凍結は「約束」ではない クラミジアは症状がなくても卵管に影響 コンドームと、二人での検査 強い月経痛は子宮内膜症のことも 我慢せずに産婦人科へ 20 歳から 2 年に 1 回 20 代の HPV ワクチンは今は自費 やせすぎ・太りすぎは排卵に影響 たばこは卵巣の働きを弱める 凍結した卵子 1 個あたり、出産に至るのは 4.5〜12%。将来の妊娠・出産を約束するものではありません よく知ったうえで考えることが大切です 今すぐ何かを決める必要はありません。知っておくことで、選べることが増えます
20 代のうちに知っておくと、将来の選択肢を守りやすくなることがあります。今すぐ何かを決める必要はありません。 出どころ: 生殖医療 Q&A 2025(Q4・Q5)(2025)、HPV ワクチンに関する Q&A(2026)、子宮内膜症(2025)、モデル事業 卵子凍結パンフレット(2026) 画像として保存

性感染症は、将来の妊娠に関係するのでしょうか?

関係します。日本生殖医学会は、卵管がふさがる原因として、性器クラミジア感染症が多いとしています。クラミジアは症状がほとんどないまま進むことが多く、若いころの感染があとで不妊の原因になることがあります。

コンドームを正しく使うことが、予防のいちばんの方法です。気になることがあれば、パートナーと一緒に検査を受けておくと安心です。保健所によっては、匿名・無料で検査を受けられます。

月経の悩みや、体重・たばこも関係するのでしょうか?

強い月経痛や、月経の量が多いといった悩みは、我慢せずに産婦人科で相談しておくと安心です。子宮内膜症は 20〜30 代で起こることが多く、子宮内膜症の人の半数近くが、不妊に悩むともいわれています。

やせすぎや太りすぎは、排卵が起こりにくくなる原因になることがあります。たばこは、卵巣の働きを弱めると考えられています。

子宮頸がんの予防では、何ができるのでしょうか?

子宮頸がんは、20 代から増え始めます。20 歳を過ぎたら、2 年に 1 回、子宮頸がんの検診を受けることがすすめられています。

HPV ワクチンの公費での接種は、小学 6 年生から高校 1 年生相当の女子が対象です。対象の年齢を過ぎた人のための無料の接種(キャッチアップ接種)は、2026 年 3 月 31 日で終わりました。今は、対象外の人も自費で接種を受けられます。

年齢とともに、卵子はどう変わるのでしょうか?

年齢が上がると、染色体の数が合わない卵子が少しずつ増えていきます。そのため、妊娠しにくくなったり、流産が増えたりします。出産の数は 30 歳ごろから少しずつ減り、35 歳を過ぎると減り方がはっきりしてきます。卵子の質が下がるのを防ぐ方法は、今のところないとされています。

こう書くと、どきっとするかもしれません。今すぐ何かを決める必要はありません。いつか子どもがほしいと思うなら、パートナーとも話せるときに少しずつ話しておけるとよいと思います。

医学的な理由のない卵子凍結は、36 歳未満のうちに採卵することが望ましいとされています。ただ、卵子凍結は将来の妊娠・出産を約束するものではなく、成功率はまだそれほど高くないとされています。くわしくは「年齢とともに、妊娠のしやすさはどう変わるのでしょうか?」で説明しています。

どこに相談すればよいのでしょうか?

体のことや将来の妊娠の悩みは、お住まいの地域の「性と健康の相談センター」に相談できます。性別や年齢を問わず、無料で相談できます。窓口は、こども家庭庁の全国の「性と健康の相談センター窓口」一覧で探せます。

次のようなときは、産婦人科で相談してください。

  • 強い月経痛や、月経の量が多いことに悩んでいる
  • 性感染症が心配なことがある
  • やせすぎや太りすぎ、たばこが気になる