胚移植のあとに横になって安静にしても、妊娠しやすくなるということはありません。仕事や家事など、ふだんの生活は続けてかまわないとされています。黄体ホルモンの薬は、医療機関の指示どおりに続けます。強い腹痛やおなかの張り、多めの出血があるときは、判定日を待たずに医療機関に連絡してください。

胚移植から判定までの過ごし方 胚移植から判定までの過ごし方 胚移植 判定日 黄体ホルモンの薬は、指示どおりに続ける 市販の検査薬で早く調べると、誤った結果が出ることがある ふだんどおりでよい 医療機関に確かめる すぐに連絡する 仕事 家事 歩くこと 横になって安静にしても 妊娠しやすくはならない はげしい運動 湯船 性交 移植のあとに限った 研究がほとんどない おなかの張り、腹痛 吐き気 急な体重の増加 尿の量が減る 肩の先の痛み 多めの出血 息苦しさ、胸の痛み (すぐに救急へ)
胚移植のあとは、ふだんどおりに過ごしてかまわないとされています。黄体ホルモンの薬は指示どおりに続け、強い腹痛や多めの出血があるときは判定日を待たずに連絡します。 出どころ: Bed rest after an embryo transfer: a systematic review and meta-analysis(2019)、生殖医療ガイドライン(2021、原案)CQ24(2021)、患者さんのための生殖医療ガイドライン(2023)、IVF(NHS)(2025)、The association between level of physical activity and pregnancy rate after embryo transfer: a prospective study(2021)、Impact of physical activity on frozen embryo transfer outcomes(2026)、IVF(Human Fertilisation and Embryology Authority)(2026) 画像として保存

移植のあとは、安静にしたほうがよいのでしょうか?

移植のあとは、少し動くだけでも心配になりますよね。ただ、安静にしても妊娠しやすくなるということはありません。5 つの試験をまとめた研究では、安静にしても、妊娠や出産の割合は上がりませんでした。安静を比べた 6 つの試験をまとめた研究では、安静にした人のほうが妊娠の割合がやや低く、安静をすすめる理由はないとしています。

仕事や運動は、してもよいのでしょうか?

仕事や家事、歩くことなど、ふだんの生活は続けてかまわないとされています。判定までの歩数や、移植のあと数日に仕事をしたかどうかで、妊娠の割合に差は出ていません。

はげしい運動や湯船、性交などは、移植のあとに限って調べた研究がほとんどありません。医療機関によって説明が違うので、気になることは確かめておくと安心です。

薬は、いつまで続けるのでしょうか?

黄体ホルモンの薬は、子宮を妊娠しやすい状態に保つための薬です。日本生殖医学会は、採卵した周期に移植する場合、少なくとも妊娠判定で陽性が出るまでは続けるとしています。凍結した胚を移植する場合など、いつまで続けるかは周期によって違います。決められたとおりに使い、自分の判断でやめたり減らしたりしないことが大切です。いつまで続けるかは、「移植のあとの黄体ホルモンの薬は、いつまで続けますか?」でも説明しています。

判定の前に、妊娠検査薬で調べてもよいのでしょうか?

妊娠の判定は、医療機関が決めた日に、血液の検査などで行います。それより早く市販の検査薬で調べると、誤った結果が出ることがあります。陰性でも陽性でも気持ちが揺れやすいので、判定日を待つほうが落ち着いて受け止めやすいと思います。

どのようなときに、連絡したほうがよいのでしょうか?

次のようなときは、判定日を待たずに医療機関に連絡してください。

  • おなかの張り、腹痛、吐き気、急な体重の増加、尿の量が減る(採卵した周期に移植したときは、卵巣過剰刺激症候群のことがあります)
  • 強い腹痛、気が遠くなる、月経のような多めの出血(子宮外妊娠などのことがあります)
  • 息苦しさや胸の痛みがある(すぐに医療機関に連絡してください)

少量の出血は、移植のあとにみられることもあります。くわしくは「胚移植のあとに出血しました。どうすればよいですか?」でも説明しています。