胚移植のあとに横になって安静にしても、妊娠しやすくなるということはありません[1]。仕事や家事など、ふだんの生活は続けてかまわないとされています[3][3]。黄体ホルモンの薬は、医療機関の指示どおりに続けます[5]。強い腹痛やおなかの張り、多めの出血があるときは、判定日を待たずに医療機関に連絡してください。
移植のあとは、安静にしたほうがよいのでしょうか?
移植のあとは、少し動くだけでも心配になりますよね。ただ、安静にしても妊娠しやすくなるということはありません。5 つの試験をまとめた研究[1]では、安静にしても、妊娠や出産の割合は上がりませんでした[1]。安静を比べた 6 つの試験[2]をまとめた研究では、安静にした人のほうが妊娠の割合がやや低く、安静をすすめる理由はないとしています。
仕事や運動は、してもよいのでしょうか?
仕事や家事、歩くことなど、ふだんの生活は続けてかまわないとされています。判定までの歩数[3]や、移植のあと数日に仕事をしたかどうか[4]で、妊娠の割合に差は出ていません。
はげしい運動や湯船、性交などは、移植のあとに限って調べた研究がほとんどありません。医療機関によって説明が違うので、気になることは確かめておくと安心です。
薬は、いつまで続けるのでしょうか?
黄体ホルモンの薬は、子宮を妊娠しやすい状態に保つ[6]ための薬です。日本生殖医学会は、採卵した周期に移植する場合[5]、少なくとも妊娠判定で陽性が出るまでは続ける[5]としています。凍結した胚を移植する場合など、いつまで続けるかは周期によって違います。決められたとおりに使い、自分の判断でやめたり減らしたりしないことが大切です。いつまで続けるかは、「移植のあとの黄体ホルモンの薬は、いつまで続けますか?」でも説明しています。
判定の前に、妊娠検査薬で調べてもよいのでしょうか?
妊娠の判定は、医療機関が決めた日に、血液の検査などで行います。それより早く市販の検査薬で調べると、誤った結果が出ることがあります[7]。陰性でも陽性でも気持ちが揺れやすいので、判定日を待つほうが落ち着いて受け止めやすいと思います。
どのようなときに、連絡したほうがよいのでしょうか?
次のようなときは、判定日を待たずに医療機関に連絡してください。
- おなかの張り、腹痛、吐き気、急な体重の増加、尿の量が減る[6](採卵した周期に移植したときは、卵巣過剰刺激症候群のことがあります)
- 強い腹痛、気が遠くなる[8]、月経のような多めの出血[8](子宮外妊娠などのことがあります)
- 息苦しさや胸の痛み[8]がある(すぐに医療機関に連絡してください)
少量の出血は、移植のあとにみられることもあります。くわしくは「胚移植のあとに出血しました。どうすればよいですか?」でも説明しています。