妊娠を考え始めたら、確かめておきたいことが 6 つあります。①風しんの抗体 ②体重 ③葉酸 ④お酒とたばこ ⑤性感染症と子宮頸がんの検診 ⑥飲んでいる薬や持病です。妊娠に気づく前から赤ちゃんの体はつくられ始める[11]ので、妊娠する前の準備が大切です。パートナーも一緒に取り組むものです。

こうした妊娠前からの健康づくりを、プレコンセプションケアといいます。「準備することがたくさんある」と感じると、少し身がまえてしまいますよね。全部を一度にそろえなくてもかまいません。できることから、一つずつ確かめておけば十分です。

妊娠を考え始めたら確かめておきたいこと 妊娠を考え始めたら、確かめておきたいこと ① 風しんの抗体 ② 体重(BMI) ③ 葉酸 ④ お酒とたばこ ⑤ 性感染症・子宮頸がんの検診 ⑥ 飲んでいる薬・持病・歯 抗体検査は多くの自治体で無料 ワクチンのあとは 2 か月ほど避妊 18.5 以上 25.0 未満がめやす やせも太りすぎも、妊娠に関わる 妊娠の 1 か月以上前から 1 日 0.4mg(栄養補助食品から) 妊娠中のお酒に安全な量はわかっていない たばこは二人ともやめる 保健所によっては匿名・無料で検査 子宮頸がん検診は 20 歳から 2 年に 1 回 薬は自己判断でやめずに主治医へ 持病は妊娠前から計画を パートナーも一緒に 体重を整える・たばこをやめる・お酒を飲みすぎない・風しんなどの予防接種・性感染症の検査 相談先:お住まいの地域の産婦人科や「性と健康の相談センター」
妊娠を考え始めたら、確かめておきたいことは 6 つです。全部を一度にそろえなくても、できることから一つずつで十分です。パートナーも一緒に取り組むものです。 出どころ: 風しんに関する Q&A(2025)、適正な体重とは?(はじめよう プレコンセプションケア)(2026)、神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について(健医地生発第 78 号)(2000)、プレコン・チェックシート(女性用・男性用)(2025)、胎児性アルコール・スペクトラム障害(e-ヘルスネット)(2021)、性感染症(2025)、HPV 検査単独法による子宮頸がん検診の導入(2024)、Committee Opinion No. 762: Prepregnancy Counseling(2019) 画像として保存

風しんの抗体は、なぜ確かめておくのでしょうか?

妊娠の早い時期(20 週ごろまで[6][12])に風しんにかかると、赤ちゃんに難聴や白内障、心臓の病気[6][12]が起こることがあります。これを先天性風しん症候群といいます。

厚生労働省は、風疹ワクチンを接種していない人や風しんにかかったことがはっきりしない人に抗体検査をすすめています[17]。対象は、妊娠を望む女性や、妊婦さんと一緒に暮らす家族です。抗体が少なければ、ワクチンを考えます。

風しんのワクチンは生ワクチンなので、妊娠中には受けられません[7][12]。接種したあとは、2 か月ほど避妊が必要です[7][12]。

体重と葉酸は、どうすればよいのでしょうか?

体重と身長から計算する BMI で、18.5 以上 25.0 未満がめやす[10]です。妊娠前にやせていると、早産や低出生体重(赤ちゃんが小さく生まれること)、妊娠中の貧血が増えます。太っている場合は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群になりやすくなります。

日本小児神経外科学会は、妊娠の 1 か月以上前から妊娠 12 週まで[3]、食事に加えて栄養補助食品から 1 日 0.4mg の葉酸[1][3]をとることをすすめています。赤ちゃんの脳や脊髄の病気(神経管閉鎖障害)のリスクを減らすためです。

お酒とたばこは、どうすればよいのでしょうか?

妊娠中のお酒に、ここまでなら安全という量はないと考えられています[11]。妊娠を考えた時点からお酒をやめておくのが望ましく、妊娠がわかったら一切飲まないようにします。

たばこに含まれる有害物質は、卵巣の働きを弱め、卵子の質にも悪い影響を与えます。男性の喫煙も不妊の原因になることが多く報告されていて、受動喫煙でも流産や早産が増えます[11]。

性感染症と子宮頸がんの検診は、受けておいたほうがよいのでしょうか?

受けておくと安心です。クラミジアなどの性感染症は、症状が軽いか、ほとんどないことが多い[13]です。治療しないままでいると、不妊や、赤ちゃんへの感染の原因[11]になることがあります。

梅毒は、20 代の女性にも多く[11]みられます。妊娠中に感染すると、流産や死産、赤ちゃんの先天梅毒[4]が起こることがあります。妊娠する前に、パートナーも一緒に検査を受けておくと安心です[11]。

子宮頸がんの検診は、20 歳から[15] 2 年に 1 回[22]が基本です。

飲んでいる薬や持病があるときは、どこに相談すればよいのでしょうか?

飲んでいる薬は、自分の判断でやめたり続けたりせず、妊娠を考えていることを主治医に伝えて相談しておくと安心です。

糖尿病や高血圧、甲状腺の病気などの持病があるときは、病気の状態が妊娠の経過に関わります。妊娠する前から病気をしっかり治療して安定させ、妊娠中も使える薬を選んでおくこと[1][2]が大切です。妊娠中は歯ぐきの病気やむし歯が悪くなりやすい[11]ので、妊娠前に歯科検診を受けておくと安心です[11]。

妊娠前の体のことや、将来の妊娠についての悩みは、お住まいの地域の「性と健康の相談センター」(https://precon.cfa.go.jp/soudan/nayami/)に相談できます。気になる症状があるときや、検査を受けたいときは、産婦人科で相談してください。