妊娠しやすいのは、排卵日とその前の 5 日ほどを合わせた 6 日間[1]です。この時期に 1〜2 日ごとに性交をもつと、もっとも妊娠しやすい[1]とされています。毎日でも妊娠しにくくなることはなく[1]、射精を控えて「精子をためる」必要もありません[1]。排卵日はぴったり当てるのがむずかしいので、1 日に絞らず、二人が続けやすいペースで過ごすことが大切です。
妊娠しやすいのは、いつなのでしょうか?
精子は女性の体の中で、ふつう 2〜3 日、長いと 5 日ほど[2]受精できる力を保ちます。卵子が受精できるのは、排卵からおよそ 24 時間[2]です。そのため、排卵日とその前の 5 日ほどが妊娠しやすい時期になります。
なかでも、排卵日の 1〜2 日前の性交で、妊娠する割合がもっとも高い[4]と報告されています。排卵のあとに性交しても、妊娠する可能性は大きく低下します。
回数は、どのくらいがよいのでしょうか?
米国生殖医学会は、妊娠しやすい時期に 1〜2 日ごとに性交をもつと、もっとも妊娠しやすいとしています。週に 2〜3 回でも、妊娠のしやすさはほとんど変わりません[1]。毎日性交しても、妊娠しにくくなることはない[1]とされています。
とはいえ、回数を細かく決めると、それ自体が負担になることがあります。1〜2 日ごとというのは、あくまでめやすです。二人の体調や気持ちに合わせて決めてかまいません。
排卵日だけに絞ると、どうなるのでしょうか?
排卵日は、周期が規則的な人でも月によってずれます[1]。周期の長さだけで排卵日を予測するアプリでは、当たるのは多くても 2 割ほど[7]という報告があります。排卵日だけに絞ると、かえって妊娠しやすい日を逃すことがあります。
「今日しかない」と思うと、二人ともプレッシャーを感じやすくなりますよね。タイミングをとる性交がプレッシャーになり、男性が勃起しにくくなったり、腟の中で射精できなくなったりする例[2]もあります。排卵日の予測はめやすとして使い、その前後の数日に 1〜2 日ごとの性交を続けるほうが、気持ちの負担も少なくてすみます。
「精子をためる」と、妊娠しやすくなるのでしょうか?
射精を控えて精子をためても、妊娠しやすくはなりません。禁欲が長いと、精子の数は多くなるものの、まっすぐ進む精子の割合がわずかに下がり[5]、DNA が傷ついている割合もわずかに多く[5]なります。精液検査の前に 2〜7 日射精を控える[2]のは、結果をそろえるための決まりで、ふだんの過ごし方とは別のものです。
性交のあとに横になっていても、妊娠しやすくはなりません。精子は射精から 15 分もしないうちに卵管まで届く[1]とされ、体位で妊娠のしやすさが変わる根拠もない[1]とされています。潤滑剤も、実際に妊娠を目指すカップルの研究では、妊娠しにくくなることとの関連はみられませんでした[9]。性交で痛みがあるときは、潤滑剤を使ってかまいません[9]。
どのくらいで相談すればよいのでしょうか?
妊娠を望んで避妊をせずに 1 年たっても妊娠しないときは、不妊症[3]として検査を考えます。女性が 35 歳以上なら、半年ほど[2]で相談するのがよいとされています。日本生殖医学会は、30 歳を過ぎていれば、1 年を待たずに今の取り組み方でよいか[2]を医療機関で確かめるのもよい、としています。
性交がうまくいかない、痛みがある、射精できないといった悩みがあるときも、期間を待たずに相談してください。こうした悩みは、妊娠を目指すカップルにとって、めずらしいことではありません。