高プロラクチン血症は、母乳をつくるホルモンのプロラクチン[4]が、妊娠や授乳をしていないのに多くなる状態です[2]。排卵が起こりにくくなり[4]、月経不順や不妊の原因になります[1]。薬の副作用や下垂体の小さな腫瘍などが原因[1]で、多くは飲み薬で値が下がります[3]。
プロラクチンが多いと、何が起こるのでしょうか?
プロラクチンは、脳の下垂体から出るホルモンです[4]。多すぎると排卵が抑えられ[4]、月経が不規則になったり、止まったりします[1]。月経が止まっている人の 2 割ほどが、高プロラクチン血症です[2]。妊娠していないのに、乳汁が出ることもあります[1]。
原因には、どのようなものがあるのでしょうか?
おもな原因は次のとおりです。腫瘍のほかでは、薬によるものがいちばん多い[1]とされます。
見かけだけ高い場合は、高いと言われた人の 15〜25% にみられ、治療は要りません[1]。薬が原因と思われるときも、自分の判断でやめず、処方した医師に相談してください[2]。
どのような検査をするのでしょうか?
プロラクチンは、睡眠や食事、ストレスでも上がります[2]。月経が終わって 7 日以内の、朝食前の午前中に採血するのが望ましい[2]とされます。一度高かっただけでは決めず、何度か測ります[1]。甲状腺のホルモンも一緒に調べます[2]。何度測っても高いときは、MRI で下垂体を調べることがあります[1]。
治療には、どのような薬を使うのでしょうか?
治療が要ると言われると、薬のことが気になりますよね。治療の中心は、プロラクチンを下げる飲み薬(カベルゴリン、ブロモクリプチン[1])です。カベルゴリンは、週 1 回寝る前に飲む薬です[3]。少ない量から始め、値を見ながら量を調整します[1]。
吐き気や頭痛、めまい[3]が出ることがあります。同じ薬は、産後に母乳を止めるときや、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の予防にも使われます[3]。月経が規則的で乳汁も気にならないなら、治療せずに様子を見ることもあります[2]。
妊娠を考えるときは、どうするのでしょうか?
薬でプロラクチンが下がると、8 割ほどの人で排卵が戻る[5]とされます。妊娠がわかったら、多くの場合は薬をやめます[1][6]。下垂体の腫瘍がある人は、妊娠中に腫瘍が大きくなることがあります[1]。強い頭痛や、見え方の変化[3]があれば、すぐに受診してください。カベルゴリンは母乳を止める働きがあるので、授乳中はふつう飲みません[3]。