不妊治療で妊娠したあとは、黄体ホルモンの薬などを、治療を受けた医療機関の指示どおりに続けます[3]。自分の判断でやめたり減らしたりはしません。流産の割合は年齢とともに高くなりますが、その多くは受精卵の染色体の偶然の異常[1][1]によるものです。体外受精の妊娠では、妊娠高血圧症候群や前置胎盤などが起こりやすい[7]とされているので、妊婦健診をきちんと受けます。起こる人の割合は、それほど高くありません。
黄体ホルモンの薬は、いつまで続けるのでしょうか?
体外受精では、胚移植のあと、黄体ホルモンの薬(腟の薬・飲み薬・注射など)を使うことが多くあります。ホルモン薬をいつまで続けるかは、移植の方法などによって医療機関ごとに違います。
薬は、自分の判断でやめたり減らしたりしないことが大切です。いつまで続けるかは、治療を受けている医療機関に確かめてください。
産科には、いつ移るのでしょうか?
不妊治療を受けている医療機関で心拍が確かめられたあと、分娩を扱う産科へ移ることが多くなります。時期や紹介のしかたは医療機関によって違うので、早めに確かめておくと安心です。
産科に移るときは、治療の内容(胚移植の日、使った薬、移植した胚の数)を伝えます。体外受精の妊娠では、妊娠週数を胚移植の日をもとに計算するので、紹介状とあわせて伝えておくと、健診がスムーズに進みます。
流産が心配です。どのくらい起こるのでしょうか?
日本産科婦人科学会の 2023 年の体外受精の成績では、胎嚢が確かめられた妊娠のうち、流産になったのは全体で 26.0%[2] でした。
ただ、流産の多くは、受精卵の染色体の偶然の異常によるもので、夫婦の染色体が正常でも起こります[1]。染色体の偶然の異常による流産は、治療のしかたや妊娠してからの過ごし方で防げるものではありません。
長い治療を経て陽性が出ると、うれしさと同じくらい、「このまま続くだろうか」という不安を感じることがあります。それは、とても自然なことです。つらい気持ちが続くときは、パートナーと話したり、相談窓口を使ったりしてかまいません。お住まいの地域の「性と健康の相談センター」では、不妊症や不育症の相談を受けていて[12]、流産の相談を受けているところもあります。窓口は、こども家庭庁の全国の性と健康の相談センター窓口一覧で探せます。
体外受精の妊娠で、気をつけることはあるのでしょうか?
体外受精などで妊娠した単胎(赤ちゃん 1 人)の妊娠は、自然に妊娠した場合と比べて、次のようなことが起こりやすいと報告されています[7]。
年齢が高めの妊娠でも、こうした起こりやすさは上がります。日本生殖医学会は、頻度は低いので過度に恐れることはない[1]としたうえで、注意深く経過をみることが必要だとしています。
どれも、起こる人の割合はそれほど高くありません。妊婦健診をきちんと受けていれば、早めに見つけて対応できます。
卵巣過剰刺激症候群のあとに妊娠したときは、どうすればよいのでしょうか?
排卵を助ける薬や採卵のための薬で卵巣がはれる卵巣過剰刺激症候群は、新鮮胚移植で妊娠すると悪くなったり、長引いたりする[10]ことがあります。次のような症状があるときは、すぐに治療を受けた医療機関に連絡してください。