子宮卵管造影検査は、子宮に入れた細いチューブから造影剤を流し、レントゲンで撮る検査です。卵管が通っているかと、子宮の形や癒着を調べます[2]。月経が終わってから排卵までの時期に行います[1][1]。卵管が通っていても、卵子や受精卵を運ぶ働きまでは知るのがむずかしいことがあります[2]。
なぜ、卵管を調べるのでしょうか?
卵管は、卵子と精子が出会い、受精卵が子宮へ運ばれていく通り道です。卵管がつまったり、まわりと癒着したりしていると、卵子と精子が出会いにくくなります。日本生殖医学会は、排卵・卵管・男性側の問題を、不妊の 3 大原因[1]としています。
卵管の問題には、クラミジアなどの性感染症や子宮内膜症、おなかの手術のあとの癒着が関わります。
どのような検査なのでしょうか?
レントゲン室(X 線透視室[1])の台の上で、子宮の入り口から細いチューブを入れ、造影剤を流します。造影剤が子宮から卵管を通り、おなかの中へ流れ出ていく様子を、レントゲンで撮ります[2]。
検査は、月経が終わってから排卵までの時期に行います。妊娠している可能性がない時期に、子宮の内膜が厚くなる前に行うためです[4]。子宮卵管造影検査は、保険で受けられます[8]。
痛みやリスクは、あるのでしょうか?
「痛いかもしれない」と不安になるのは、自然なことです。造影剤を流すときに、痛みを感じることがあります。痛み止めを使うこともあります[4]。まれに、検査のあとに感染が起こることがあります。
造影剤にはヨードが含まれます。次のような人は、検査の前に医師に伝えておくと安心です。
検査のあと、妊娠しやすくなるのでしょうか?
日本生殖医学会は、この検査のあとは自然に妊娠しやすくなる可能性もある[1]としています。なぜそうなるのかは、まだはっきりしていません[6]。
造影剤には油性と水性があります。オランダの大きな研究では、水性より油性の造影剤を使った人のほうが、検査後 6 か月の妊娠の割合が高くなりました[5]。ただ、どのような人でとくに効果があるのかは、まだわかっていません[4]。油性の造影剤は、血管などに入りこむことが水性より多い[7]とされています。
結果は、どのように受けとめればよいのでしょうか?
卵管が通っていても、卵子をとらえたり、受精卵を子宮へ運んだりする働きまでは、この検査で正確に知るのはむずかしいことがあります[2]。
反対に、つまっていると出ても、実際には通っていることもあります[2]。軽い異常なら、手術のあとに自然な妊娠や一般的な不妊治療で妊娠できる場合もあります[2]。結果は、ほかの検査とあわせて医師と一緒に考えていきます。つまっている場所や程度によって、治療が変わります。
年齢やほかの検査の結果もあわせて、どれがよいかを考えます。