採卵は、腟から超音波で卵巣を見ながら、細い針で卵胞の中の卵子を吸いとる処置です[1]。5〜30 分ほどかかり、卵子の数などに応じて麻酔を使うかを決めます[2]。採卵の日は半日から 1 日ほどかかることがあり[4]、眠くなる薬を使った日は車の運転をしません[5]。おなかの張りや強い痛み[3]があるときは、すぐに連絡してください。
採卵は、どのように行うのでしょうか?
卵子を成熟させる注射から、34〜37 時間後[1]に行います。腟から入れた超音波の器具で卵巣を見ながら、針で卵胞を刺し、卵胞液と一緒に卵子を吸いとります[1][2]。おなかを切る手術ではなく[1]、針の太さは注射針とほぼ同じ[1]です。1 か所から、いくつもの卵胞を刺していきます[1]。卵胞の数が多いほど長くなり、5〜30 分ほどかかります。
痛みや麻酔は、どうなるのでしょうか?
針と聞くと、こわく感じますよね。最初に腟の壁を刺すときはチクッとします[1]が、そのあとは押される感じや軽い痛みのことがほとんど[1]です。麻酔を使うか、使わずに行うかは、予想される卵子の数や採卵の難しさをもとに決めます[2]。痛みをとる方法のうち、どれかがはっきりすぐれているという根拠はありません[7]。
卵子は、いくつとれるのでしょうか?
体外受精では、数個から 10 個前後[2]の成熟した卵子をとることを目指します。卵巣の反応には個人差があり[2]、育つ卵胞が予想より少ないこともあります[2]。とれた卵子の 5〜15% ほどは未熟な卵子[1]で、受精には使えません[1]。
採卵の日は、どう過ごせばよいのでしょうか?
採卵の日は、半日から 1 日ほどかかることがあります[4]。仕事は、1 日あけておくと安心です[4]。眠くなる薬を使った日は、車などの運転はしません[5]。付き添いの人に来てもらえると安心です[5]。採卵の日の痛みは、ふつう翌日までにおさまる[8]とされています。
食事や水分の制限、入浴やシャワーをいつからしてよいかは、医療機関によって説明が違います。前もって確かめておくと安心です。
連絡したほうがよいのは、どのようなときでしょうか?
採卵のあとに、少し出血したり、おなかが痛んだりする[1]ことがあります。まれに、おなかの中の出血や感染、膀胱や腸のけが[1]が起こります。日本の集計では、重いおなかの中の出血は採卵の 0.08%[6] でした。卵巣が腫れる卵巣過剰刺激症候群(OHSS)[2]にも注意が要ります。
次のようなときは、すぐに医療機関に連絡してください。